いちご大福の思い出
当店では他の和菓子屋さんよりちょっと遅めですが、例年年明け1月3日くらいから
いちご大福を作り始めます。
今や全国で定番となったいちご大福ですが、懐かしい思い出があります。
あれは、ムスコがまだ生後6~7ヶ月のころ、いまからう~ん、21~2年前かな?
冬に風邪で高島病院の小児科に1週間入院した時のことです。
大部屋にぎっしり6組の母子、凄く風邪が流行っていて隣の部屋も
同年代の赤ちゃんとそのママ達。
最初こそ、赤ちゃんの小さな可愛い腕に点滴の針を刺すのさえ痛々しくて
自分の方が涙ぐんでいました。
しかーし、
入院生活にも慣れてくると、いつのまにか病室はおしゃべり祭り
消灯時間を過ぎても、子供を寝かしつけて暗ーい部屋に小さなライトを灯し、
主人が差し入れてくれた
いちご大福をほおばりながら、まるで高校生の
合宿のノリでみんなきゃっきゃっとしゃべり続けるのでした
今思うと、子育ての悩みや情報交換とか、慣れない育児や家事のことなど
みんな‘誰かに話したい・聞いてほしい状態’だったのでしょう。
まあ、病気も深刻なものではなかったから、なんですけど
私にとっては初めて朝から晩まで赤ちゃんに付きっきり出来た入院期間。
仕事を気にせず、子育てに専念できた貴重な(?)ひととき。
あのときみんなで食べた
いちご大福はとびきり美味しく感じたのを
今も鮮明に覚えています。
・・・よほど家が息詰まりだったのでしょうか
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