お習字と雲平筆と雲平さん

tomoe

2010年01月18日 14:50

ふだん菓子箱の熨斗紙は、手軽なので筆ペンのお世話になっています。

本物の筆を持ち、墨で書くのは、今となっては年に一度だけ。

例年1月中旬に、大きな模造紙や書初用紙十数枚に書くのがワタシの役割です。
(西沢本家のおば様の依頼で)



毎年、「ああああああ、お習字のお稽古をして上手になりたい」
と思うものの、つい日常の忙しさにまぎれてしまい、まったく出来ずにまたこの時期を迎えてしまう(^^;)
・・・いつまでも駄目なワタシ・・・



安曇川町民が筆を持つときは、もちろんこちら、
攀桂堂(はんけいどう)さんの『雲平筆』

400年前からの歴史があり、宮家や全国の有名書家の先生方からも絶大な支持を得ていらっしゃいます。

  「遠祖の流れを今に書き伝ふ
     筆は藤野にかぎりけるかな」
   有栖川熾仁親王

現在は、第15世 藤野雲平氏、品があり優しく美しい奥様、凛々しい世継ぎのご子息が、高島が世に誇る伝統を守っていらっしゃいます。

そして、私共とも栄では、(誠に失礼ながら)お菓子に御名を拝借しております。



菓銘は、ずばりそのままの  ‘雲平さん’

高い技術力に基づき連連と続く伝統。
地域住民の誇りであること。
親しみやすく穏やかで高い人格の持ち主。
・・・そういったところにあこがれ、先代・14世藤野雲平氏の時分にお願いしたところ
心良く承知して下さり、三笠焼きの菓銘とさせていただきました。

御名に恥じぬよう、皆様に愛されるお菓子を作り続けていきたいです。




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